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まだ春は遠い

2011年3月11日は、世界の歴史に刻まれる日となることは間違いないでしょう。
岩手で育ち、仙台の大学に通った私にとって、
東北は掛け替えのない故郷です。

幼いころ毎年泳ぎにいった高田松原の海。
夢中になって応援した新日鉄釜石ラグビー部のグラウンド。
夢のように美しかった浄土ヶ浜。
学生のころ青春をきどって、原チャリ飛ばしていった荒浜。
実習にいった女川、気仙沼。七夕祭りでにぎわっていた夜の石巻の町、花火。
子供たちと一緒にわたったオランダ島。
東北本線にのって、トンネルを抜けたときに見えた、花咲き乱れる美しい福島の果樹園。

なにもかも、ずっとあるはずだったものでした。

友人の闘病中なにもできず、
ただ死の恐怖と必ず訪れる別れの悲しみにくれていたダメな私は、
今回も、なにもできず自分が抱える恐怖に負けてしまっている。
テレビやラジオや新聞で語られる感動物語に涙できるほど、
私はまだ立ち直っていません。
それでも立って、歩かなくてはいけない。だって、生きている人達がいるから。

私は生きている。
家族も生きている。
友達も生きている。
苦難を切り抜けて、なんとか生きている人たちがいる。

生きている人たちが、生きていて良かったと思える日まで

大声で泣き叫びたい、でもそれを自分に許すのはまだまだ先です。

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